前回の続きから。
目が覚めた場所は、病室ではなく、集中治療室でした。
多分、手術が終わったのは夜だったと思う。
手術の翌日、集中治療室から病室に移動して
わりとすぐ、執刀医の先生が来てくれた。
具合はどうですかって聞かれたから。
まだ痛いです、って答えた。
先生が言いづらそうに
手術中、血小板が下がってしまって出血が止まらなかったこと
出血点がわからなくて、このままでは危ないから
止血するために、開腹したこと
を話してくれました。
返事が出来なかった。
手術が終わって意識が戻ってから
あんなに痛い思いしても
あたまのどこかで
「開腹はしてない。だって先生、腹腔鏡で出来るって言ってたし。」
って思ってた。
こう思うってことはさ、
脾臓摘出手術に、腹決めできてなかったんだなと思う。
なんとなく決めたからね。
手術中の話をいろいろな方に聞いたところ
手術室にいた他の先生からは
本当に危なかったこと、
出血が止まらなくて、手術中に血小板が2万以下になったこと
手術の間、ずっと待っていた両親からは
執刀医から言われていたよりも、はるかに時間がかかっていたこと
(父親はとても取り乱していたようです。)
当時は、何を言われてもピンと来なかった。
さっきも書いた通り、安易に決めた手術だった
当たり前に開腹のリスクについても何度も聞かされていた
それでも、
まぁ、何とかなると思っていた。
まさかこんなことになるなんて。
こんなに我慢できない痛みを感じることや
慌てた先生を見たり、両親にもすごく心配かけたり
それらを一気に目の当たりにすると
思考と感情が停止する。
少し落ち着いたら、
なんであんなに簡単に手術を決めてしまったんだろうとか
ちょっと悔やんだ。
でも、遅かれ早かれ、手術はしなければならなかったから
悔やんでも仕方ないな。って
どう受け止めるのが正解なのか悩んだ。
でも、
脾摘をやる必要があったからやった。
結果、思ったより苦しかった。
ただそれだけ。
執刀医の先生が帰った後、
手術後は、最初の起き上がりが大事だってことで
何人かの看護師さんに見守られながら(?)
足から地面について、まずベットの上に座り
看護師さんに支えられながらゆっくりと立ち上がった。
「歩けそうね」って言われて歩いてみたら
5mくらい歩けたけど、引き返すことが出来なくて
看護師さんに抱えられながらベットに戻った。
その日もずっと痛み止めの点滴と
ボルタレンを飲んで過ごしました。
つづく。
はじめまして。なまけサバイバー申します。
僕はSLE(全身性エリテマトーデス)ですが、ITPのような症状で療養中です。
脾臓摘出術の記事、大変な思いをされたことがヒシヒシと伝わってくる内容ですね。
すごく参考になりました。
ありがとうございます(^_^)
なまけサバイバーさん
こんにちは。訪問&コメントありがとうございます♪
ITPになってからネットとかで検索するとSLEもよく出てきますよね!
> 脾臓摘出術の記事、大変な思いをされたことがヒシヒシと伝わってくる内容ですね。
ありがとうございます。何か役に立てればうれしいです。