特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は
国が指定する難病(特手疾患)の対象です。
現在の日本の治療ラインとしては3つ
1)副腎皮質ステロイド療法
2)脾臓摘出療法(脾摘)
3)薬物療法
薬物療法の中には保険適用外の治療もあります。
今回は、その保険適用外の治療である
リツキサン(リツキシマブ)治療について。
そもそもITP(特発性血小板減少性紫斑病)とは、
本来であれば攻撃すべきではない血小板を
自己抗体が攻撃してしまうという、自己免疫疾患です。
過去記事:「特発性血小板減少性紫斑病とは」
簡単にいうとリツキサンは
血小板を攻撃してしまう抗体だけを
狙い撃ちして排除するという効果があります。
・・すごいですよね?
ステロイドの副作用に困っている方、
脾摘に効果がなかった方、
みんなリツキサンやりたいですよね。
でもリツキサンはITP(特発性血小板減少性紫斑病)に対して
保険適応外の治療法なので、受けるとしたら全額自己負担です。
過去記事:「リツキサンは保険適応にならない?」
リツキサンの仕組みとしてもう少し詳しく書くと、
血液中には体内に入った異物を攻撃して体を守る
白血球という細胞があります。
さらに分類すると、好中球・リンパ球・単球から成り立ち
それぞれの役割を発揮して、体を守ります。
その中の「リンパ球」が血小板を攻撃する抗体を作り出します。
血小板を攻撃するリンパ球には「CD20」という目印が付き、
リツキサンはその「CD20」に反応し、他の抗体には反応しません。
最後に、リツキサンは副作用が出やすいので
残念ながら実施できる人とできない人がいます。
リツキサン副作用
発熱
かゆみ
咳・呼吸困難
アナフィラキシーショック
など、たくさんあります。
私も初めて実施したときは一時的に呼吸困難になりました。
ITPとリツキサン(リツキシマブ)
遅くなりましたが、更新しました