脾臓摘出は必要?_脾摘から3年後

以前の記事でコメントをいただいたことで

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)治療に対し

脾摘が必要かちょっと考えてみました!

そもそも、

なぜ脾臓摘出(脾摘)が選ばれるのか。
まず補足すると、

この病気は、自己免疫疾患といって

①血小板を壊してしまう自己抗体が

なんらかの原因により作り出されることと

②そもそも血小板がきちんと生産されない

ことが原因です。

血小板減少性紫斑病とは

脾臓摘出は①に関係した治療法です。

自己抗体が作り出され、血小板と結合すると

体はそれを「異物」と判断します。

体の異物は、脾臓のマクロファージによって取りまれ

取り込んだ後は破壊し、破壊された残骸は

細胞外へ排出(消化) されるようになります。

脾摘をすれば血小板の破壊がなくなり、

血小板減少を抑えられるということになります。

ただ、こういった破壊行為は、

脾臓だけではなく、体中で行われています。

脾臓摘出で効果がなかった人は、これが原因です。

****

さて、やっと本題です。

「脾臓摘出をしてよかったと思えますか?」

結論、「良かった」です。

病気が治らなかったということでは

良くなかったかもしれません。

でも、効果がなかったという結果も

今後の治療に役立つことになるかもしれない。

・・なんて、きれいごとなんですけどね。

7割治るって言ってたくせに治らないし

腹腔鏡手術と言っていたくせに開腹したし

そのせいで12センチくらいの傷が出来た。

書ききれないくらい心身ダメージを受けた。

でも、信頼出来る人・理解のある職場との出会いで

それも乗り越えられることができました。

今の環境のありがたみを感じることが出来ました。

だから、「良かった」です。

おしまい。

 にほんブログ村 病気ブログ 特発性血小板減少性紫斑病へ
にほんブログ村 


闘病記 ブログランキングへ

投稿を作成しました 207

脾臓摘出は必要?_脾摘から3年後” に 4 件のコメント

  1. 子供(一歳)がITPと診断後に緊急入院となり 1か月経ちました。 付き添いで入院しています。
    診断されたかかりつけ医のクリニックから→大病院→血液内科のある大病院と転院しました。
    今は少しずつ病気のことを受け入れられるようになりましたが 発症当時は初めて聞く病名に、知らない薬(血液製剤など)、難病になってしまったことに泣いてばかりでした。
    ITPのことを知りたくても情報が少なかったので知里さんのブログに出会えて嬉しいです。
    読者登録させてください。
    よろしくお願いします。

  2. >aikoさん
    はじめまして。コメントありがとうございます。
    aikoさんのコメントを読んだら、自分の両親もそう思ってくれたのかなーと考えさせられました。
    そして、私も知らない薬ばかりでした!治療の説明も、初めは全然理解出来ませんでした。
    >ITPのことを知りたくても情報が少なかったので知里さんのブログに出会えて嬉しいです。
    そう言ってもらえてこちらもうれしいです!なにか知りたいことなどあれば
    記事にしていきたいので、ぜひ教えてください♪よろしくお願いいたします。

  3. 初めまして。
    私は23歳で血小板減少症です。私は3年前に脾摘を受けてしばらくは本当に効果が良く出ていました。増えすぎ!って程でした。ですが、最近になってまた血小板が少なくなってきています。
    落胆していた時にこちらのブログに辿り着きました。歳も近くて勝手に親近感が湧き、思わずコメントしてしまいました(^_^)
    お互い頑張りましょうね。

  4. >あかねさん
    はじめまして。コメントありがとうございます!
    ITPご本人の方からコメントをもらったことが初めてだったのでなんか新鮮です!
    >私は3年前に脾摘を受けてしばらくは本当に効果が良く出ていました。増えすぎ!って程でした。ですが、最近になってまた血小板が少なくなってきています。
    本当にこの病気ってしつこいですよね・・。
    >歳も近くて勝手に親近感が湧き、思わずコメントしてしまいました(^_^)
    ありがとうございます!嬉しいです。
    これからもがんばりましょうね^^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る